利益剰余金の配当の仕訳
利益剰余金の配当とは
利益剰余金の配当ってなに?
前回、「利益剰余金と当期純利益の関係」で利益剰余金の話をしたね。
今までの利益を積み上げてきた資本の科目が利益剰余金だったね。
その利益剰余金を取り崩して、出資者である株主に配当金として還元することを「利益剰余金の配当」と言うよ。
会社の資本は株主から出資してもらったものだから、還元する時も資本の科目である利益剰余金を取り崩すんだね。
そうそう。株主から出資してもらった資金を運用することで増加したぶんが利益剰余金だと考えるから、出資者のものとして配当金として取り崩すっていう感じだね。
未払配当金
仕訳としては繰越利益剰余金勘定を減らせばいいの?
そうだね。配当が決まったら繰越利益剰余金を減らして、未払配当金を計上しよう。
未払いってことは、実際に支払ったときにそれを逆仕訳するんだね。
そういうこと。
利益剰余金の配当の仕訳の練習
では練習してみよう。株主総会で、繰越利益剰余金を財源として株主配当金を100,000円とすることが決まったときの仕訳をしよう。
未払配当金を使うんだね。
(借方) (貸方)
繰越利益剰余金 100,000 / 未払配当金 100,000
うん。ではその配当金を普通預金口座から支払ったときの仕訳をしよう。
未払配当金を借方に仕訳して、普通預金を減らすんだね。
(借方) (貸方)
未払配当金 100,000 / 普通預金 100,000
オッケー。利益剰余金の配当は分かったかな。
まとめ
- 利益剰余金を取り崩して、出資者である株主に配当金として還元することを「利益剰余金の配当」と言う。
- 配当が決まったら繰越利益剰余金を減らして、未払配当金を計上する。
- 配当金を支払ったら未払配当金を減らす。