簿記をメンダコといっしょに学ぶブログ

簿記の勉強のためのブログです。日商簿記3級、2級。

通貨代用証券(簿記2級)

通貨代用証券とは?

通貨代用証券を覚えてるかな。

現金勘定で処理するものだよね。3級でもいくつか出てきたよね。

そう。通貨と同じように支払いに使うことができたり、すぐに換金できるようなものを通貨代用証券と言って、現金勘定に含めるよ。通貨代用証券には次のようなものがあるよ。

  • 他人振出小切手
  • 送金小切手
  • 郵便為替証書
  • 振替貯金払出証書
  • 配当金領収書
  • 期限到来公社債利札

3級の復習(他人振出小切手、送金小切手、郵便為替証書)

3級の範囲の話は、2つの記事で話したよね。覚えてるかな?

他人振出小切手は、取引の相手が振り出した小切手を受け取ったときのことだよね。振り出した側は当座預金の減少になって、受け取った側は現金の増加になるんだったね。

そう。以前は他社振出小切手と言っていたけど、同じことだよ。送金小切手と郵便為替証書も3級でやったね。

送金小切手はお金を送るためのものだね。

うん。送金小切手の場合は、銀行が振り出した小切手ということだよ。お金を送る側の人が手数料を含めて銀行から小切手を買って、受取人に送ったもの。

郵便為替証書も同じように送金に使うもので、郵便局が発行するんだよね。

そう。送金する人が郵便局から発行を受けて、受取人に送って、受取人は郵便局に持って行って現金を受け取るよ。

振替貯金払出証書とは?

振替貯金払出証書ってなに?

振替貯金払出証書もお金を送るために使うものだよ。郵便振替貯金口座を持っている人が、振替貯金口座を持っていない人にお金を送りたい時に使えるよ。

郵便為替証書と似てるけどちょっと違うのかな。

送金人の振替口座から払い出されるというところが違うけど、それ以外はほとんど同じだよね。

受け取った時は単に現金として処理するだけなんだね。

そう。試験対策としては、こういうものが出たら現金勘定で処理するということだけわかっていれば大丈夫だよ。細かい名前とかは問われないから。

配当金領収書とは?

領収書なのに現金として処理するの?

配当金領収書も、金融機関で換金できるものだよ。株を持っていて、配当金を受け取るときに引換券として使われるものだね。

なるほど。じゃあ配当金領収書を受け取った時に、配当金を受け取ったとして処理するんだね。

そう。現金勘定の借方を増やして、受取配当金という収益を貸方に計上するよ。

期限到来公社債利札とは?

期限到来公社債利札ってなに?

これも金融機関で現金と交換できるものだよ。公社債っていうのは国債、地方債、社債などの債券のこと。その債券の利息を受け取るための引換券が公社債利札だよ。

期限到来っていうのは?

債券に利払日が書かれた利札がついているんだけど、その利払日が来れば利息を受け取ることができる。受け取れる状態になったものが期限到来公社債利札ということだよ。

利払日が来る前はどういう処理をするの?

利払日が来る前は、まだ権利が確定していないから、資産としては計上しないよ。利札に書かれた期限が来た時に、現金の増加として借方に計上して、貸方には有価証券利息という収益を計上するよ。

期限が来ていない公社債利札を持っていたとしても、現金を増やしちゃいけないんだね。

そう。そこを間違えないように気をつけて。

まとめ

通貨代用証券には次のようなものがある。

  • 他人振出小切手
  • 送金小切手
  • 郵便為替証書
  • 振替貯金払出証書
  • 配当金領収書
  • 期限到来公社債利札

現金勘定で資産として扱う。