簿記をメンダコといっしょに学ぶブログ

簿記の勉強のためのブログです。日商簿記3級、2級。

未払費用とは?(買掛金や未払金との違い、決算日の仕訳と再振替)

未払費用とは

未払費用ってなに?

当期に発生した費用のうち、代金を翌期に支払う予定になっているものを、決算のときに未払費用として計上するよ。

未収収益とは?」では代金の受け取りが翌期になる場合だったけど、未払費用は逆に支払う側の話ってことなんだね。

買掛金と未払費用の違い

買掛金と未払費用は違うの?

買掛金は、本業で仕入れた商品の代金の未払分だったね。未払費用は仕入れ以外の費用の未払分だよ。

売掛金と未収収益の違いと同じで、本業とそれ以外で分かれるんだね。

未払金と未払費用の違い

未払金と未払費用は違うの?

未払費用は、継続的に役務の提供を受けていて、もともと翌期にまとめて支払う約束になっている費用のうち、当期分ってことだよ。それに対して未払金は、単発的なもので、当期に支払いの義務は確定してるんだけど、未払いになっているものだよ。

未収入金と未収収益の違いと同じで、支払いが確定する日が決算日をまたいでいるかどうかの違いってことなんだね。

未払費用の仕訳の練習

では3月の決算日の仕訳を練習してみよう 。家賃が月50,000円で、半年ごとにまとめて後払いしているとしよう。当期の1月までの家賃は支払ってある。

じゃあ当期の2月と3月の2ヶ月分で100,000円が未払いってことだね。

うん。未払家賃勘定を使おう。

相手勘定は支払家賃でいいのかな。

(借方)     (貸方)

支払家賃 100,000 / 未払家賃 100,000

期首の再振替仕訳とその後

では、翌期首、4月1日の再振替仕訳をしよう。

再振替仕訳は決算日の仕訳の逆にすればいいんだったね。

(借方)     (貸方)

未払家賃 100,000 / 支払家賃 100,000

では、2月から7月の半年分の家賃を現金で支払ったときの仕訳をしよう。

6ヶ月分だから、300,000円だね。

(借方)     (貸方)

支払家賃 300,000 / 現金 300,000

この支払家賃300,000円のうち、100,000円は前期の家賃だよね。期首の再振替仕訳でその100,000円の支払家賃を貸方に仕訳してあるから、それを引くと、借方は当期分の200,000円になるね。

当期分と前期分を区別するために再振替仕訳をするんだね。

まとめ

  • 当期に発生した費用のうち、代金を翌期に支払う予定になっているものを、決算のときに未払費用として計上する。
  • 買掛金は、本業で仕入れた商品の代金の未払分。未払費用は本業以外の費用の未払分。
  • 未払費用は、継続的に役務の提供を受けていて、もともと翌期にまとめて支払う約束になっている費用のうちの当期分。未払金は、単発的なもので、当期に支払いの義務は確定していて、未払いになっているもの。
  • 当期分と前期分を区別するために再振替仕訳をする。

mendaco-boki.hatenablog.com