簿記をメンダコといっしょに学ぶブログ

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未収収益とは?(なぜ資産なのか、売掛金や未収入金との違いなど)

未収収益とは

未収収益(みしゅうしゅうえき)ってなに?

当期の収益のうち、まだ代金を受け取っていなくて、翌期に受け取る予定になっているものを、決算のときに未収収益として計上するよ。

未収収益はなぜ資産なのか

未収収益は5要素で言うとどれになるの?

未収収益は資産だよ。

収益なのになんで資産なの?

未収収益は、翌期に代金を受け取る権利のことだから、権利は資産になるよ。売掛金が資産になるのと同じことだね。

未収収益と売掛金の違い

そういえば、代金を受け取っていないものって売掛金だよね。売掛金と未収収益はどう違うの?

売掛金は本業に関わるもので、売上となるものだよ。それに対して未収収益は本業以外の収益に関わるものだよ。例えばお金を貸し付けたときの利息とか、不動産を貸した場合の家賃収入とか、手数料とかがあるよ。

未収利息、未収家賃、未収手数料など

未収利息とか、未収家賃、未収手数料っていうのもあるよね。それは違うの?

同じだよ。より具体的に内容を示すときに未収利息とか未収家賃みたいな名前を使うよ。

名前を覚えないといけないの?

簿記の試験の場合は問題文で勘定科目のリストが示されるから、その名前に従えばいいよ。

未収収益と未収入金の違い

未収入金っていうのもあるんだね。未収収益と未収入金は違うの?

未収収益は代金を翌期に受け取ると言ったけど、未収入金は代金の受け取り期日が来ているのに、受け取っていない場合の科目だよ。

受取の期日がもともと翌期の約束だったら未収収益で、当期に受け取る約束だったのに受け取れていないときは未収入金なんだね。

うん。期日の違いだね。

未収収益の仕訳の練習

では練習してみよう。決算日の仕訳をしよう。受取手数料1,000円が未収になっていて、翌期に受け取る予定になっているとしよう。

じゃあ受取手数料と未収手数料を計上すればいいのかな。

(借方)    (貸方)  

未収手数料 1,000 / 受取手数料 1,000

期首の再振替仕訳

では翌期首の仕訳をしよう。未収収益が計上された次の期の最初に、再振替仕訳というのをする必要があるよ。

再振替仕訳?

うん。期末にやった仕訳の逆の仕訳をするんだ。

逆っていうことはこういうこと?

(借方)    (貸方)

受取手数料 1,000 / 未収手数料 1,000

そうだね。

なんで再振替仕訳をするの?

こうすることで、受取手数料がマイナス1,000になるよね。そして実際に手数料を受け取ったときに受取手数料1,000を計上するとプラマイ0になる。この受取手数料は前期に計上した収益だから、当期の収益とは区別されるんだ。

まとめ

  • 当期の収益のうち、代金を翌期に受け取る予定になっているものを、決算のときに未収収益として計上する。
  • 未収収益は代金を受け取る権利なので、資産。
  • 売掛金は本業(売上)に関わるもの。未収収益は本業以外のもの。
  • 未収利息、未収家賃、未収手数料などの勘定科目を使う。
  • 代金の受け取り期日が翌期の場合は未収収益で、受け取り期日が来ている場合は未収入金。
  • 未収収益は、翌期首に再振替仕訳をする。

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