前受収益とは?(なぜ負債なのか、未収収益との違いや仕訳)
前受収益とは
前受収益(まえうけしゅうえき)ってなに?
代金はすでに受け取っているんだけど、役務の提供が翌期になる場合に、決算のときに前受収益として計上するよ。
前受収益はなぜ負債なのか
前受収益は負債なの?
うん。代金を受け取ってしまっているから、それに対する役務を提供する義務があると考えるんだ。
義務だから負債なんだね。
前受収益と未収収益の違い
前回、「未収収益とは?」でやった未収収益とは逆なんだね。
そう。未収収益は役務の提供が終わっているけど、代金の受け取りが翌期になる場合の資産の科目だったね。前受収益は代金は受け取っていて、役務の提供が翌期になる場合の負債だから逆だね。
前受収益の仕訳の練習
では練習してみよう。当期に計上された受取手数料が20,000円あって、そのうち5,000円は、翌期のぶんだったとして、決算日の仕訳をしよう。
5,000円が前受収益なんだね。
勘定科目は、前受手数料を使おう。
じゃあ、受取手数料5,000円ぶんを前受手数料にすればいいんだね。
(借方) (貸方)
3/31 受取手数料 5,000 / 前受手数料 5,000
期首の再振替仕訳
前回、未収収益のときに再振替仕訳をしたけど、前受収益でも必要だよ。翌期首の再振替をしてみよう。
決算日と逆の仕訳をするんだったね。
(借方) (貸方)
4/1 前受手数料 5,000 / 受取手数料 5,000
そうだね。これで実際に役務の提供をする期の受取手数料に反映されるよ。
まとめ
- 代金は受取済みで、役務の提供が翌期になる場合に、決算で前受収益を計上する。
- 前受収益は翌期に役務を提供する義務なので、負債になる。
- 翌期首の再振替仕訳をする。