流動資産と固定資産、流動負債と固定負債
区分式
3級だと単に資産とか負債と言っていたけど、2級だと流動資産と固定資産、流動負債と固定負債っていう区分が出てくるんだね。
そうだね。実際の貸借対照表はそういった区分ごとに金額を表示するんだけど、それを区分式と言うよ。3級はざっくりとしたイメージの貸借対照表だったけど、2級だと内容が少し詳しくなるね。
流動と固定の違い
流動と固定はどうやって分けるの?
日常的な営業活動に関わるものや、1年以内に決済されるような流動制の高いものが流動資産や流動負債。それ以外の長期的なもの、決済日が1年を超えるものが固定資産や固定負債だよ。
1年以内かどうかがポイントなんだね。
流動資産の例
現金預金、売掛金、有価証券、商品、未収入金、前払金、短期貸付金、未収収益、前払費用など
現金自体も流動資産になるの?
そうだね。あとは預金、売掛金、商品など日々の取引で仕訳されるようなもので、1年以内に決済されるようなものが流動資産だね。
1年を超える定期預金とかは固定資産になるの?
そういうこと。貸付金とかもそうだけど、1年以内かどうかで流動と固定に分けるものがあるから気をつけよう。
短期貸付金は1年以内のものなんだね。
固定資産の例
建物、備品、土地、車両運搬具、ソフトウェア、特許権、のれん、長期貸付金、子会社株式など
固定資産っていうと、3級では有形固定資産という言葉は出てきていたからなんとなく分かるよ。備品とか土地とかだね。
そうだね。2級では、無形固定資産も出てくるよ。ソフトウェアや特許権、のれんなどがあるよ。
のれん?
のれんは連結会計というところの勉強をすると出てくるよ。
流動負債の例
買掛金、短期借入金、前受金、前受収益、未払法人税等など
買掛金とか借入金とか3級でやったような負債は流動負債が多いのかな。
そうだね。ただ、負債も1年以内かどうかで流動と固定に分けるものもあるから気をつけよう。
固定負債の例
長期借入金、退職給付引当金など
長期借入金みたいに長期って書かれていたら固定になるんだね。
そうだね。1年以内かどうかで長期と短期に分けて書くものがあるよ。
勉強のコツ
いろんな例があるのは分かったけど、全部暗記しないといけないの?
暗記する必要はないと思うよ。簿記の試験では、勘定科目のリストが問題で与えられることが多いし、勘定科目名とかは、言い方がいろいろある場合もあるからね。
じゃあどうやって勉強すればいいの?
今回だと、資産と負債を、1年以内かどうかで流動と固定に分けるっていうルールがあるっていうような考え方を理解することが大事だよ。
暗記というより理解することが必要なんだね。
基本的なルールの理解が大事で、あとは勉強を進める中で出てきたものをルールに当てはめて考えながら、徐々に慣れていくのがいいと思うよ。