簿記をメンダコといっしょに学ぶブログ

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減価償却費の計算方法(期中取得の場合の月割り)

今回は有形固定資産を期中に取得した場合

前回、「減価償却とは?」では、期首に取得した有形固定資産の減価償却費の計算方法を説明したね。

(取得原価 ー 残存価額)÷ 耐用年数だね。

そう。それが日商簿記3級で出る定額法の計算方法だったね。今回もその続きなんだけど、期中に取得した場合の計算方法を考えよう。

減価償却費は月割り計算をする

前回、期首に取得したときは1年分の減価償却費を期末に計上したけど、期中に取得したらそれより小さい額になるのかな。

その通り。取得した月から決算日までの期間ぶんを月割りで計算するよ。

利息の計算」のときにも月割りの計算をしたね。

利息の計算では、原則は日割りだけど月割りの場合もあるから練習したよね。減価償却では月割り計算をするルールになってるよ。

減価償却は月割りね。

月割りの計算は分かるかな?1年分の減価償却費 × 使用した月数 / 12ヶ月だよ。

12ぶんの月数を掛ければいいんだね。

減価償却費の月割りと仕訳の練習

では練習しよう。3月31日の決算日。当期の10月15日に取得した備品を定額法で減価償却しよう。取得原価は100,000円。耐用年数5年。残存価額ゼロ。

耐用年数が5年で残存価額が無いから、1年分の減価償却費は100,000円 ÷ 5年で20,000円だね。

取得日から期末までの期間ぶんだといくらになるか月割りで計算しよう。

10月15日から3月31日までの月数だね。15日って微妙だけど、10月は月数に含めるの?

含めるよ。取得した日が何日だったとしても、取得した月を含めて月数を数えよう

じゃあ10月、11月、12月、1月、2月、3月で6ヶ月。20,000円 × 6ヶ月 ÷ 12ヶ月で、当期の減価償却費は10,000円だね!

では仕訳をしよう。今回は、「備品減価償却累計額」勘定を使って仕訳をしよう。

借方は減価償却費で、貸方が備品減価償却累計額になるんだね。

(借方)     (貸方)

減価償却費 10,000 / 備品減価償却累計額 10,000

前回は「減価償却累計額」勘定だったけど、備品がつくこともあるの?

そうだね。勘定科目名は、簿記の試験の場合は問題文で選択肢とか指示があるから、それに従えばいいよ。

まとめ

  • 期中取得の場合の減価償却費は月割り計算をする。
  • 月割り計算は、1年分の減価償却費 × 使用した月数 / 12ヶ月
  • 取得日が何日でも、取得した月を含めて月数を数える。

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