総勘定元帳とは?
総勘定元帳ってなに?
総勘定元帳は、取引の内容を勘定科目ごとに書いていく帳簿だよ。
現金とか売上とかそれぞれ書いていくのかな。
そうそう。現金だったらこんなイメージ。
左右に分けて書いていくんだね。
そう。借方と貸方に分かれているよ。T字型になっているから、「T字勘定」とも言われるよ。
仕訳だと、現金が増えたら借方に書くんだったね。
総勘定元帳でも同じ。「資産」が増えたら借方に、減ったら貸方に書くよ。「負債」と「資本」の場合は逆になるから、増えたら貸方に、減ったら借方に書くよ。
売上って書いてあるね。
この場合、仕訳だとこうなるよ。
(借方) (貸方)
11/1 現金 100 / 売上 100
100円で商品を売って、現金を受け取ったんだね。
現金が100円借方側にプラス。そして、反対の貸方側は「売上」だね。このような反対側の勘定のことを「相手勘定」と言うよ。
その「相手勘定」をT字の中に書くんだね。
うん。そうすることで、例えば現金の勘定だけ見たときでも、どんな仕訳だったかが分かるから、現金が増えた理由が分かるよ。
じゃあ売上勘定には現金と書いてあるの?
その通り。こんな感じ。
売上は収益だから、発生したら貸方で、相手勘定の「現金」を書いたんだね。
そういうこと。
仕訳と総勘定元帳は関係してるってことか。
実際には、取引が発生したら、まず仕訳を仕訳帳に書いて、それをもとに総勘定元帳に記入するよ。この仕訳帳から総勘定元帳に記入することを「転記」と言うよ。
そういう順番なんだね。
うん。そしてその総勘定元帳をもとにして、貸借対照表と損益計算書をつくっていく。
それが最終目標だね。
ざっくりとした流れはそんな感じ。実際はほかにも帳簿を作る場合もあったりするけど、仕訳帳と総勘定元帳はメインのものだから、「主要簿」と呼ぶよ。
まとめ
- 総勘定元帳は、取引の内容を勘定科目ごとに書く。
- T字勘定とも言われ、借方と貸方に分けて書く。
- 仕訳帳から総勘定元帳に記入することを転記と言う。
- 仕訳帳と総勘定元帳のことを「主要簿」と言う。