貸付金、借入金とは?
貸付金、借入金とは
貸付金、借入金ってなに?
お金を貸したり借りたりしたときに使う勘定だよ。
貸したときが貸付金で、借りた時は借入金かな。
うん。お金を貸した場合、あとで返してもらう権利(債権)が発生する。その権利を貸付金という資産として計上する。
じゃあ借入金は逆に返す義務かな。
そう。返す義務(債務)が発生する。だから借入金は負債の勘定だよ。
貸付金、借入金の仕訳の練習
練習してみよう。取引先の会社から現金10,000円を借りたときの仕訳をしよう。
借入金だね。
(借方) (貸方)
現金 10,000 / 借入金 10,000
貸した側はどうなるかな。
貸付金だね。
(借方) (貸方)
貸付金 10,000 / 現金 10,000
返済時の仕訳(利息の支払い)
お金を貸した人は、借りた人から利息をもらうよね。利息は支払利息、受取利息の勘定を使うよ。
貸した側は利息をもらうから受取利息で、借りた側は支払うから支払利息を計上するんだね。
うん。ではさっきの借入金10,000円を、3%の利息と一緒返したときの仕訳をしよう。
10,000円の3%だから、300円の支払利息と、返済額を合わせて10,300円現金で払うんだね。
(借方) (貸方)
借入金 10,000 / 現金 10,300
支払利息 300
貸し手の仕訳はどうなるかな?
貸付金が返ってきて、受取利息を計上するから・・・
(借方) (貸方)
現金 10,300 / 貸付金 10,000
受取利息 300
役員貸付金、役員借入金
ちなみに、会社の役員に対してお金を貸したり、役員からお金を借りた場合は、「役員貸付金」、「役員借入金」勘定を使うこともあるよ。
相手が役員のときは勘定が違うんだね。仕訳のしかたは同じ?
うん。考え方は同じ。役員に対するものを区別したいときに使うよ。
まとめ
- 貸付金、借入金は、お金の貸し借りがあった時に使う勘定。
- お金の貸し借りにともなって発生した利息は、支払利息、受取利息勘定で処理する。
- 役員貸付金、役員借入金は、役員への貸付や役員からの借入を区別するための勘定。