前払金、前受金とは?
前払金、前受金とは
前払金、前受金ってなに?
商品を買う予約をしたときに、代金の一部を手付金として支払うことがある。このときに使う勘定だよ。
代金の前払いだから前払金ってことだね。
そうそう。そして商品の売り手が手付金を受け取った時に使うのが前受金。
商品の受け渡しの前にお金のやり取りがあった時に使うっていう感じかな。
うん。実際に商品の受け渡しがあったときは売上や仕入を計上するから、そのときに前払金、前受金を取り崩すよ。
前払金の仕訳の練習
練習してみよう。商品3,000円を仕入れる予約をして、手付金として500円を現金で支払ったときの仕訳をしよう。
商品の受け渡しはまだだから仕入はこの時点では計上しないんだね。
うん。手付金500円の仕訳だけする。
じゃあ、前払金で・・・
(借方) (貸方)
前払金 500 / 現金 500
オッケー。では後日、商品3,000円を実際に仕入れて、代金のうち500円は手付金を充当し、残額は掛けとした。どうなるかな。
ここで仕入を計上して、前払金を取り崩して、残り2,500円が買掛金だね。
(借方) (貸方)
仕入 3,000 / 前払金 500
買掛金 2,500
前受金の仕訳の練習
同じ取引で、商品を売った側の仕訳がどうなっているか考えてみて。
まずは手付金を受け取ったときの仕訳だね。前受金を使って・・・
(借方) (貸方)
現金 500 / 前受金 500
そうそう。そして商品を受け渡したときは?
売上を計上して、前受金を充当して、残額が売掛金になるんだね。
(借方) (貸方)
前受金 500 / 売上 3,000
売掛金 2,500
正解。
まとめ
- 商品売買の予約をして、商品の受け渡しの前に支払われる手付金があったときに「前払金」、「前受金」という勘定を使う。
- 手付金を支払った側が前払金、受け取った側が前受金を計上する。
- 商品の受け渡しがあって、売上や仕入を計上するときに、前払金や前受金を取り崩す。