貸借対照表と損益計算書とは
貸借対照表、損益計算書と5つの要素
簿記の目的を覚えてる?
会社の財務諸表を作るんだよね。
そう。財務諸表には、貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)と損益計算書(そんえきけいさんしょ)があるよ。
どういうものなの?
簡単に書いた図があるから見てみて。
こんなふうに、資産、負債、資本、収益、費用の5つの要素に分けることができるよ。
借方と貸方
借方、貸方っていうのはなに?
表の右と左に項目が分かれているよね。単純に左側のことを借方(かりかた)、右側のことを貸方(かしかた)と言うよ。
お金の貸し借りと関係があるの?
うーん、もともとは銀行から見た場合の貸し借りが元になっているらしいけど、あまりそのへんは気にしなくていいよ。左側と右側という意味が分かっていればOK。
左右に分けていることに意味があるんだね。
複式簿記
こんなふうに、借方と貸方に分けて記録するやり方を「複式簿記」と言うよ。
複式簿記?
普通の家計簿のようなものは単式簿記、それに対して、こちらが複式簿記。会社では、複式簿記で記録しなければいけないルールになっているよ。だから、一般的に簿記の勉強というのは、この複式簿記のルールを覚えることなんだ。
複式簿記だとなにか良いことがあるの?
会社の財政状態と経営成績が分かりやすくなるよ。
貸借対照表が財政状態、損益計算書が経営成績を表しているんだったかな。
その通り!貸借対照表の資産と負債の差額が資本になる。そして、損益計算書の収益と費用の差額が利益になるよ。こんなふうに各項目が関係し合っていて、その関係性が分かりやすく整理されているんだ。
これって覚えた方がいいの?
そうだね。さっきの図は簿記のいちばん基本だから、覚えておくと内容が理解しやすくなるよ。勉強していくと、いろんな取引が出てくるけど、全部このルールに当てはまるようになっているからね。
そうなんだ。じゃあ大事だね。