簿記をメンダコといっしょに学ぶブログ

簿記の勉強のためのブログです。日商簿記3級、2級。

修繕費(資本的支出と収益的支出)

有形固定資産の修理、改良時の処理方法

今回は、有形固定資産の修理や改良をしたときの仕訳を考えよう。

タイトルになってる修繕費を計上するのかな。

修理や改良のための支出の処理方法は2つあって、修繕費として計上する場合と、有形固定資産の取得原価に加える場合があるよ。

どっちの方法を使えばいいの?

資本的支出(取得原価に加える)

支出のうち、資産の価値を高めるものや、耐用年数を伸ばすもの資本的支出と言うんだけど、資本的支出の場合は取得原価に加えるよ。

取得原価に加えるっていうのは、どういうこと?

建物の場合だったら、建物勘定の借方に計上するってことだね。

その支出のぶんだけ建物の価値が増えたと考えるんだね。

収益的支出(修繕費)

資産の維持や管理をしたり、原状回復のための支出を収益的支出と言って、修繕費として計上するよ。

壊れたところを直しただけで、価値を増やしていない場合は修繕費なんだね。

資本的支出と収益的支出に分ける仕訳の練習

では練習してみよう。建物の改修工事の代金500,000円を現金で支払った時の仕訳をしよう。支出のうち300,000円は、耐用年数を伸ばすような改良で、200,000円は現状維持のための修繕だったよ。

建物と修繕費に分ければいいんだね。

(借方)     (貸方)

建物 300,000   / 現金 500,000

修繕費 200,000

オッケー。建物の価値が増えたら建物勘定を増やして、現状維持だったら修繕費になるという違いが分かればいいよ。

まとめ

  • 資産の価値を高めるものや、耐用年数を伸ばすものを資本的支出と言う。
  • 資産の維持や管理をしたり、原状回復のための支出を収益的支出と言う。
  • 資本的支出の場合は取得原価に加え収益的支出の場合は修繕費とする。