差額補充法とは?(貸倒引当金)
差額補充法とは
差額補充法ってなに?
差額補充法は、貸倒引当金を設定するときの処理方法で、差額ぶんを計上する方法だよ。前回、「貸倒引当金とは?」で決算日に貸倒引当金を計上する話をしたよね。
「貸倒引当金繰入」を使うんだったね。
うん。そのときに、前の年に設定した貸倒引当金が残っていた場合、いくら繰入れればいいか考えよう。
そのときに差額補充法を使うの?
そう。貸倒引当金を設定したい額と、今の貸倒引当金の残高の差額ぶんを貸倒引当金繰入とすればいいんだ。それが差額補充法だよ。
差額を補充するから差額補充法なんだね。
差額補充法による貸倒引当金の設定の仕訳
では練習してみよう。決算日に、売掛金残高が10,000円あって、3%の貸倒れを見積もるとしよう。貸倒引当金の残高が100円ある場合の仕訳はどうなるかな?
10,000円の3%だから300円の貸倒引当金を設定するんだね。残高100円との差額200円を繰り入れればいいんだね。
(借方) (貸方)
貸倒引当金戻入の仕訳
逆に貸倒引当金の残高が設定したい額より多かったらどうするの?
そのときは「貸倒引当金戻入」として貸倒引当金を減らす処理をするよ。
繰入の時と逆になるのかな。
そうだね。やってみよう。さっきと同じように決算日に貸倒引当金を300円見積もったとして、貸倒引当金残高が400円あった場合を考えよう。
100円多いから戻し入れるんだね。
(借方) (貸方)
うん!そういうこと!